看護部の方針と教育|横須賀共済病院看護部の理念や教育について

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地域の基幹病院という大きなフィールドに、個別対応の教育プログラムや女性ナースが働き続けられる環境を整備。看護師の数だけ活躍の場があります。

看護部長挨拶

すべての看護の根底に、大切な理念が流れています。

当院の看護師は、患者さんに寄り添い、生きる力をサポートし、生命の誕生から安寧な死まで患者さんとともに歩む看護を目指し、日々の活動を行っています。

その精神的な拠り所となるのが、「3S」で表される理念です。3つのSは「専門性(Specialty)」「安全(Safety)」「誠実(Sincerity)」を意味し、これらを最上位の概念として、日々の活動のすべてに、そして院内の隅々にまで浸透させることが大切だと考えています。

とくに看護の中核となる「専門性(Specialty)」には大きくこだわっています。今年(2010年)は新人教育の努力義務化も法整備され、世の中全体が看護職に対して専門性を求める傾向にあります。私たち看護師は、看護学を自分の中で構築し、学習を続けながら実践する必要があります。そしてその経験値、実践値を患者様に合った形に消化・昇華し、技として出していく。こうした流れを看護師各々が創っていくことが大事です。

また「安全(Safety)」も重視しており、当院では2つ、他にはないシステムを取り入れています。一つは職場監査としての「師長相互の医療安全」。師長たちがいろいろな部署に行き、安全に関して看護師や医師、事務員に直接質問したり、やり方や行動、業務の流れがルールに沿っているかを確認し、その情報を全体で共有しています。もう一つは「医療安全エキスパートナースの育成」です。通常の安全管理室長とは別に、安全に関して専門に勉強し現場で指導する人を育成して、院内認定書を授与しています。こうした取り組みのおかげで、徐々に安全文化が根付いてきたと感じています。

当院は地域の基幹病院であり、診療科が多く、その機能も大変充実しています。地域の病院との連携はもちろんですが、全国の学校や病院との間にもネットワークがあり、とくに脳外科や産科、救命救急など、他の病院から勉強に来られることも多々あります。お互いに切磋琢磨できますし、看護部のスタッフにとっても、良い刺激になっていると思います。

個別対応の教育プログラムで、各自のやる気を応援

新人の方に求めるのは「誠実で元気であること」、ただそれだけです。これも3Sの理念に基づいた考え方で、患者様に対して「誠実(Sincerity)」に対応すること、心身ともに元気であることが大事です。当院に入職していただければ充実した教育体制がありますから、スキルは自然に身につきます。だからこそ実力は問わず、元気があって前向きに考え、行動できる方を求めているのです。

また今の自分にはスキルが足りないかな、と思う方には、ゆっくりと成長できるプログラムも用意しています。職場も合わなければ変更できますし、そうした場合に対応できる広いフィールドを当院は持っています。個々の適性に合わせた教育プログラムを組みますので、どの診療科へ行っても大丈夫です。

転職など、中途採用でいらっしゃる方たちも歓迎します。そうした様々な価値観を持った中堅の看護師たちが職場に適応するためのワークや研修、話し合いの場も設けています。中途の方にも個別対応の教育プログラムを用意し、全員に指導者が付きますから安心です。看護内容も超急性期から訪問看護まで、受け皿の大きさには自信がありますので、どこからでも挑戦していただきたいですね。頑張れば花は必ず開くもの、私はそう信じています。

プライベートの充実と、仕事とのバランスを大切に

私たちのモットーは「オンで成長、オフで充実」。オン、つまり白衣を着て仕事をしている時は、さまざまな臨床経験はもちろん、勉強するための機会や設備を利用して、きちんと自分自身を成長させていくことが大切です。一方でオフの時は、思いっきり生活を充実させ、豊かな気持ちで過ごしてほしい。その両輪がうまく回ることが、看護にとって、そして人生にとって大事なことだと考えています。

この考え方を反映したものとして、「変則二交代」を取り入れた勤務体制が挙げられます。患者様の就寝時と起床時に同じ看護師がケアを行えるというのが主な利点ですが、看護師にとっても勤務と休みにメリハリが出て、自宅にいる時間を長くとれるというメリットがあります。「オンで成長、オフで充実」を実践するのに最適な勤務体制です。

また看護部では「フィッシュ!哲学」という、組織にいる全員が明るく楽しく仕事をし、周囲の人間に関心を寄せ、コミュニケーションを図ろうという取り組みを行っています。日頃の感謝の気持ちをメッセージボードに貼って表したり、皆でストレス発散のための研修を行ったりしています。これらは心にゆとりを持ち、周囲との調和を図りながら楽しく仕事をするという私たちの目標が、実際に形となった好例と言えるのではないでしょうか。

働く女性を支援する風土が受け継がれています

今、看護界全体の離職率の高さが問題になっていますが、私はやはり、看護師には終生働いていただきたいと思っています。こちらがヘルプをすることで、ママさんナースが仕事もプライベートも充実させられるような環境をつくってあげたいですね。私も中途で入職した当時すでに結婚していて、後に子どもが生まれました。そこで先輩方に仕事と家庭の両立を応援していただいた結果、両方ともにきちんと両立することができました。当院にはそういう風土、文化が連綿と受け継がれ、根付いていると思います。

看護とは人のお世話をすることであり、人間愛が不可欠です。患者様の状況を理解するには知識だけではなく、自身が豊かな生活体験を持っていることが大事です。だからこそ、ママさんナースを応援したい。現在25~35歳の、そういう時期に当たる看護師が300人以上在籍しており、当院にとって大きなパワーになっています。具体的な体制としては院内保育園があり、現在100名近くを24時間体制で預かっています。勤務時間の調整もしますし、子どもが熱を出すなどの突発的な事態があっても、気持ちよく休んでいただけます。看護師同士が助け合う風土が根付いているのは、ありがたいことです。

また、しばらく看護師の仕事を離れていた方たちに対しても、定期的に研修を実施するなど、受け入れ態勢を整えています。今後も女性が生涯働ける場を提供できるよう努めていきますし、いい看護、いい仕事、いい家庭の実践にまい進できるよう、環境整備に力を注いでいきたいと思っています。

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